サーバー応答 202 Accepted
HTTP ステータスコード 202 (Accepted) の概念
HTTP ステータスコード 202 (Accepted) は、クライアントのリクエストが処理のために受け入れられたが、まだ完了していないことを示します。このコードは、結果が後で利用可能になる非同期操作に非常に有用です。
定義と目的
ステータスコード 202 は、リクエストが受け入れられたが、処理がまだ実行中であることを示します。これにより、クライアントはリクエストの結果をすぐに得ることができず、後で確認する必要があります。
他のステータスコードとの違い
- 200 (OK): リクエストが成功し、レスポンスに結果が含まれる。
- 204 (No Content): リクエストが成功したが、返すべきコンテンツがない。
ステータスコード 202 の実用例
例 1: 大きなファイルのサーバーへの送信
クライアントが大きなファイルをサーバーに送信する場合、リクエストがサーバーに到達し、処理が始まります。この時、サーバーは 202 ステータスコードを返します。クライアントは、ファイルのアップロードが完了するのを待つ必要があります。
例 2: バックグラウンドタスクの処理
クライアントがタスクを開始すると、サーバーは即座に 202 ステータスコードを返し、そのタスクの処理がバックグラウンドで行われていることを示します。クライアントはタスクのステータスを確認する必要があります。
例 3: 外部 API との相互作用
外部 API にリソースを作成するリクエストを送信した場合、処理に時間がかかる場合があります。この際、API は 202 ステータスコードを返し、リクエストが受け入れられたことを示します。
ステータスコード 202 の使用時のエラー
202 ステータスコードを使用する際に発生する可能性のあるエラーの原因は次のとおりです:
- サーバーの過負荷
- リクエストの形式が不正
- 必要なリソースが不足している
202 ステータスコードのレスポンスを正しく処理するためには、クライアントがタスクの進行状況を定期的に確認するロジックを実装する必要があります。
異なるプログラミング言語でのエラー修正
JavaScript の例
JavaScript では、fetch API を使用してリクエストを送信し、202 ステータスコードを処理します。次のようにタスクのステータスを確認することができます。
- リクエストを送信する。
- レスポンスをチェックして 202 ステータスコードが返された場合、タスクのステータスを確認する。
Python の例
Python では、Requests ライブラリを使用して API と通信します。202 ステータスコードを受信した場合、タスクの進行状況を確認するために再度リクエストを送信することができます。
Java の例
Java では、HttpURLConnection を使用してリクエストを送信し、202 ステータスコードを処理します。次のようにレスポンスを確認し、適切なアクションを実行します。
| プログラミング言語 | 処理方法 |
|---|---|
| JavaScript | fetch API でリクエストを送信し、ステータスを確認 |
| Python | Requests ライブラリでリクエストを管理 |
| Java | HttpURLConnection でリクエストを処理 |
ステータスコード 202 が有用なシナリオ
- コンテンツをアップロードするアプリケーション
- 非同期タスクを持つプロジェクト管理システム
- 注文処理を行うオンラインストア
ステータスコード 202 の使用に関する推奨事項
このステータスコードを使用する際は、リクエストが受け入れられたことをユーザーに通知し、完了までの時間を見積もることが重要です。ユーザーが何を期待すべきかを明確にし、混乱を避けるための適切なメッセージを提供することが必要です。
クライアントには、リクエストの進行状況を確認するための手段を提供し、必要に応じて再試行を行う方法を示すことが推奨されます。