サーバー応答 204 No Content

HTTP ステータスコード 204 (No Content) の理解

HTTP ステータスコード 204 は、ウェブ開発において重要な役割を果たします。このコードは、リクエストが正常に処理されたことをサーバーがクライアントに通知し、しかし応答に送信するデータがないことを示します。このコードの正しい使用法、実践的な例、誤用のケースとその修正方法について説明します。

ステータスコード 204 の特性

定義: ステータスコード 204 は、リクエストが正常に完了したが、返すデータが存在しないことを示します。
使用時期: データが不要な場合、特にリソースの削除や更新後に使用されます。
他のステータスコードとの違い:
- 200 OK: データが正常に返される場合に使用されます。
- 204 No Content: データが返されない場合に使用されます。

ステータスコード 204 の実践的な使用例

例 1: データなしでのリクエストの成功

シナリオ: リソースの削除

fetch('/api/resource/1', {
    method: 'DELETE'
})
.then(response => {
    if (response.status === 204) {
        console.log('リソースが削除されました。');
    }
});

例 2: コンテンツなしでのデータ更新

シナリオ: ユーザープロフィールの更新

import requests

response = requests.put('/api/user/profile', json={'name': '新しい名前'})
if response.status_code == 204:
    print('プロフィールが更新されました。')

例 3: データなしでのアクション確認

シナリオ: ユーザーのアクション確認

<?php
header("HTTP/1.1 204 No Content");
?>

ステータスコード 204 の使用における誤りとその修正

一般的な誤り

応答にデータを送信すること。
コンテンツが必要な状況での不適切な使用。

修正方法

JavaScript での修正例

// 誤った例
fetch('/api/resource', {
    method: 'POST',
    body: JSON.stringify({ data: '何か' })
}).then(response => {
    if (response.status === 204) {
        console.log('成功');
    }
});

// 修正例
fetch('/api/resource', {
    method: 'DELETE'
});

Python での修正例

# 誤った例
response = requests.delete('/api/resource', json={'data': '何か'})
if response.status_code == 204:
    print('成功')

# 修正例
response = requests.delete('/api/resource')
if response.status_code == 204:
    print('成功')

PHP での修正例

<?php
// 誤った例
header("HTTP/1.1 204 No Content");
echo "データ"; // 不適切

// 修正例
header("HTTP/1.1 204 No Content"); // データなしでの応答
?>

ステータスコード 204 の正しい使用に関するヒント

API 設計に関する推奨: 不要なデータを返さないように設計する。
テスト方法: ステータスコード 204 の送信をシミュレートし、実際にレスポンスが空であることを確認する。

ステータスコード	説明
200 OK	リクエストが正常に処理され、データが返された。
204 No Content	リクエストが正常に処理され、返すデータがない。
404 Not Found	要求したリソースが見つからない。